頭の中の敵と戦わない

by ニドウ

こだわりがある、欲求が強い、執着してしまう、憎み傷つけてしまう、恐怖心がある。
心の中にいろいろな敵が住みつきます。
誰もがみな、負けないように敵より強くなろうと頑張ります。
大抵敵に勝てなくて疲れ果ててしまいます。

なぜなら相手は自分自身だからです。
自分自身の過去の経験とそこから生じる未来への杞憂です。
敵は自分の影ですから自分が大きくなれば影も大きくなるからです。

方法はただ一つ。
その敵は大きな自分のホンの一部でしかないと気付くこと。
まるで、そのホンノ一部分にしか過ぎないものに顔をくっつけ、目の前いっぱいに広げているようなものです。だから、他には何も見えず、その気になるものが自分の存在のすべてであるかのように勘違いします。

方法はただ一つ。
自分の手で目の前いっぱいに広げている敵を握りしめるのをやめること。
自分がしがみつかなければ、大きな自分のホンノ一部、小さなことである事に気が付きます。

方法はただ一つ。
頭の中で広がる妄想、映像や言葉や感情を無理やりストップさせること。
「一体誰がしがみついているのだ?」と声に出して言うこと。
できれば、頭の中を空っぽにする時間を長くするよう努めること。
(この「空っぽ」はただの「空っぽ」ではありません。何でもある何でも入る「空っぽ」です)

コメント

コメント(1)

  1. 人格者にはなれない老人

    世の中には【彼の岸】に渡るまでに「さとり」を開きたい、又は少しでも「さとり」に近い境地になりたいと願う人が大勢いるのかも知れませんが、

    私はもし自分の中から「あらゆる種類の欲望」煩悩が無くなって、間違って「さとり」を開いてしまうのではないかとの恐怖にさいなまれます。

    【此の岸】にいる限り欲や煩悩を持ち続けて、決して彼岸に渡る直前でも「さとり」を開くことが無いことを願っている、私のようなお方はいらっしゃいませんかね?

    返信

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