被害者ではない被害者達

戦後日本は左翼旋風に見舞われた。
戦前日本を『絶対悪』視するGHQは、追放されていた共産主義者を社会の中枢に据えてしまった。

GHQ、つまりアメリカは、朝鮮戦争によってすぐさま自分達の過ちに気づいたが、
当時のアメリカもまた、政権・政党・軍部に左翼分子を多く抱えていたのだろう。
日本の中枢に据えられた左翼分子が排除されることはなかった。

在日米軍の存在と、やがて起きた朝鮮戦争を契機とした経済発展によって、日本社会の共産化はまぬがれた。
共産化はまぬがれ、政治体制は保守陣営が死守することが出来た。
たが、教育界・法曹界・マスメディアといった知的分野には左翼思想に染まった人間が牛耳るいびつな社会になってしまった。

朝日新聞・毎日新聞・NHKというメディアは折に触れ、こっそりと日本を誹謗する番組や記事を作り続けた。

南京虐殺、従軍慰安婦の強制、
朝鮮人の日本国内への強制拉致、
日本による朝鮮国内の搾取、
日本軍の常軌を逸する蛮行。

次々と日本人、日本軍の身に覚えのない嘘・偽りの歴史が捏造された。
日本は、中国と韓国に、一方的に断罪され、殴られ、つばを吐きかけられ、ののしられてきた。

 

今やっと、ゆがめられた歴史を正す機会が訪れようとしている。
中国・韓国は侮日活動を一向にやめる気配はない。
だがもう心配する必要はない。
なぜなら、これまで反日メディアや左翼系文化人・教育者・法律家にだまされてきた日本人が真実に目覚めたからだ。

左翼系の人々には大きな特徴がある。
理想家肌で、すごく大きな目標を掲げ正義を主張する。
基本的に真面目でいい人たちなのだろう。

だが彼らの正義は、子供の手を離れて空に漂う風船のようなものだ。
高邁な理想を掲げ、世界の平和を訴える人が、意見の違う人を激しく攻撃する。
その言葉のいやらしさは、不正をした人を見つけた新聞記者の怒号に似ている。

「私は平和を愛し、皆の幸せを心から願っている」というその人が、「隣人だけはどうしても好きになれない」というのを聞いたことがある。
「私は死刑廃止論者だ。人間に人を殺す権利などありはしない」そういう人が「ブッシュ(米国大統領)だけは八つ裂きにしたい」と言った。

私には、彼らの口から出てくる美しい理想を信じる気になれない。
彼ら自身が、本当に自分の言葉っを信じているのかも、疑わしいと思っている。

彼らには大きな欠陥がある。

彼らは被害者でもないはずなのに、
自分達を被害者と信じていることだ。

被害者意識を捨てたとき、日本がどう見えるか是非その目を開いて欲しいものだ。

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