ジャック・アタリの日本観

BY WEBラジオ

ジャック・アタリはユダヤ系フランス人で現代を代表する経済学者・思想家。日経新聞のパリ特派員が日本の将来ついて彼にインタビューした記事が載ってました。
(H24.3.11 日本経済新聞より)

日本は進むべき道をみうしなっているーーーーー

「震災後の日本は無意識の自殺自滅願望があるようにしか見えない」
「しかし日本人は複雑な事柄を長期的視野で熟慮する伝統を持っている」
「悲観的になる必要はない。日本のテクノロジーは人類の未来を左右する並外れた能力を持っている。債務危機も欧州などと比べると財政再建の余地は大きい」

では日本は今何をなすべきでしょうーーーーーーーー

「まず大胆な税制改革。費税率を政府が抱える膨大な債務を解消できる適正な水準まで引き上げること」
「アジア・北米・オセアニアの接点としての日本の地政学的優位性を最大限活用する。米国の覇権は間もなく終わりアジア太平洋が世界貿易の中心となる。インフラ整備に成功すれば東京は世界の中心としになり得る」

しかし東アジアは外交的緊張が続いていますーーーー

「日本は第2次世界大戦までの過去を清算できていない。今のままでは日本の若者は自国に誇りをもてない。日中が新たな関係を築くことは双方の利益になる」
「終戦後米国は日本の政府の力をあえて弱めた。日本の統治システムは議会の力が極めて強く政治的不安定を招いている」

21世紀末、日本の姿はどうなっているのでしょうーーーー

「今後の世界は米国の衰退⇒新興国を中心にG11が台頭する多極世界⇒国家の力を超える市場が支配する世界⇒それに伴う紛争の続発⇒世界の人々が調和を目指す”超民主主義”の出現、という過程をたどるだろう。
「礼儀正しく、他人の幸せを自分の幸福のように願う日本社会の特性は、私が予測する”超民主主義”の基本思想に近い。”超民主主義”の出現には数十年を要するだろうが、日本人は必ず重要な役割を果たすだろう」

知の巨人の言葉は我々日本人に力を与えてくれますね。

 

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