裏金疑惑はどうなりました

BY KEI

≪2月18日の愛媛新聞より≫
大洲市体育協会(垂井久会長)の多額使途不明金問題を捜査していた大洲署は18日、業務上横領の疑いで元会長と元事務長、元職員2人の計4人を逮捕し、関係先5カ所を家宅捜索した。同日までに使途不明金の舞台となった市総合体育館など約10カ所を家宅捜索しており、全容解明に向け捜査を進める。
逮捕されたのは、大洲市大洲、元協会会長で元市議の社会福祉法人理事長小泉紘文(71)▽同市菅田町菅田、元協会事務長で元市職員の無職大野象一(72)▽同市市木、元協会職員で委託販売員脇野ユリ(41)▽同市阿蔵、元協会職員で無職佐田美幸(41)―の4容疑者。
容疑は、4人らは大洲市から随意契約で協会が管理していた市総合体育館の運営資金を横領しようと共謀。2008年3月28日、体育館運営資金の余剰金を互助会積立金名目で入金していた個人名義の普通貯金口座から現金222万6478円を払い出し、協会所定の決裁を経ずに同年春、体育館事務所で分配し横領した疑い。
大洲署は4容疑者の認否を明らかにしていない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この事件、最初は女性職員が不正を自供、次に上司に命令されたと変わり、さらに体協幹部が「返済すれば告発はしない」などと次々に不明朗な経過をたどってきたせいもあり、誰もが不審を抱いていたと思いますがとうとう全員逮捕。
有罪かどうかはこれからの捜査でということになるのでしょうけれど、だれが指示したかどうかは別として、これほどはっきりと不正の存在を逮捕者自身が証言しているので当然と言えば当然の結末です。

大洲市の方はこれで後は裁判で公正な処分をということですが、もう一方の「松山市の裏金疑惑」はどうなったんでしょうか?愛媛新聞社が随分力を入れて取材していて、時々経過報告がされているようです。こちらも大洲市の不正経理疑惑以上に不明朗な経過をたどり、松山市は、「疑惑をもたれている市関係者が不正告発者を名誉棄損で告訴しているので経過を見る」としています。そして「名誉棄損で有罪になれば市の不正はなかったことになる」とある市幹部は発言していますが、これは発言した市幹部が元警察官僚という事からも、不明朗な経過というより非常に危惧するべき発言です。

「名誉棄損」と「不正疑惑」は無関係とは言えませんが等価ではありません。不正疑惑が事実でありながら、その告発・発言の方法・表現・場所・時期・相手等によって「名誉棄損」は成立させられます。
前警察官僚である松山市幹部の発言は「名誉棄損で有罪にして不正疑惑終息させる」と言っているように受け取られかねません。
「事件当事者でもある市幹部が、司法判断についてこのような形で発言すること自体大きな問題である」ことに誰も疑問を呈さないことが不思議です。

名誉棄損と不正解明は別問題です。松山市はもっと襟を正して疑惑に答える必要があると思います。

コメント

コメント(1)

  1. おかしいよ

    告訴した体協も、二転三転して、おかしいな(-_-;) 最初から、体協が作った話ここまで大きくなるとは市も思ってなかったんやないかな?旅行や飲食は、かなり頻繁やったみたいやな!まだまだ逮捕者でるで

    返信

コメントする

投稿前の注意

  • 他の人に不快感を与える投稿や誹謗中傷するようなコメントはおやめください。
  • コメントを投稿する前によく読みなおして投稿しましょう。





ピックアップ

ピックアップ記事一覧へ

セミナー紹介

イベント紹介

リンク集