『先生』と呼ばれる教師は絶滅危惧種ですか?

子供の入学式に出席するために自分の勤める学校の入学式を欠席する教員が話題になっていた。
老人には理解しがたい行為なのだが、「アンケート調査では『当然の権利』と答えた人が『おかしい』という人の2倍に達した」とあった。

誰に聞いたか誰が答えたかわからぬアンケートの結果を信用するつもりはないのだが、やはりこのような教員はごく一部の尖鋭的な左翼活動家にとどまると思いたい。

私のようなくそ生意気だった餓鬼にも、まことに数少ないがこの年になっても『先生』と呼ばせてもらっている恩師がいる。
卒業後も恩師と交わりを続けてきた人はいくらでもいるだろう。

『先生』と言う呼称を奉られる職業は多いが大抵はその社会的地位や役割に対する敬称で一面疎ましくもある。

だが敬愛する恩師に向かってかける『先生』という言葉は常に特別な思いが伴う。
その言葉を発した途端に私の心はその当時に駆け戻るのだ。
未熟だからこそ多感であった少年期から青年期にかけて、『先生』の一言や行動がその後の生徒の一生を決定するほどの影響を与える。
共に学んだ友人への『友情』もさりながら『先生』に抱いた『敬慕』の念もまたかけがえのない私の宝である。

我が子の入学式に出席するために教師が自分の教え子たちの入学式を欠席する。善悪ではない好きにすればいい。だがその教師を『先生』よぶことには抵抗がある。教師でもない『教員』でいいだろう。ただそれだけの存在である。

教員のあなたが『先生』の役割を放棄して出席した子供の入学式で、あなたの子供の受け持ちの教員が同じ理由で欠席していてもあなたは何とも思わないだろう。
だが、あなたの子供はその教員を卒業後も『先生』と呼んで『敬慕』することはないのではないだろうか。

まあとりあえず、現在の学校で『先生』と呼んでいる方々をこれからは『教員』と呼ぶことにしましょう。
名は体を表すです。

『先生』という呼称は、生徒の側から敬慕の念をもって口にする特別な言葉として、卒業式にでも生徒たちが感謝もって『先生』に送りましょう。

 

コメント

コメント(4)

  1. 井戸端婆さん

    私は学校の教員同士や病院の医師同士で『○○先生』と呼び合っている習慣に違和感を感じます。

    同僚なので『○○さん』で良いのではないかと思ってしまいます。

    ただ呼ぶ相手の名前が思い出せない時に『せんせ~』は便利な言葉かも知れませんね。

    返信
    • KEI

      先生同士が先生と呼び合うには私も違和感を感じます。

      お互いに褒めあっているようでちょっと・・・。

      他に呼びようがないのでしょうかね?

      返信
  2. 井戸端婆さん

    『○○さん』でなければ『○○様』か『○○先生様』では如何でしょうか?

    返信
  3. KEI

    病院の受付の『呼び出し』が、ある日突然「●●様~」

    に変わって腰を抜かしました。『さん』でいいです、『さん』で!

    返信

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