ペコロスの本 こんなの日本人にしか書けないよなあ

『日本人』とはなんと面白い民族なのだろう。
日本人の住む国『日本』とはなんとめずらかな国なのだろう。

いま日本の『アニメ』が世界を席巻しているらしいのだが、先端技術や基礎研究でも多大な功績を上げているのみならず、食文化や芸術・工芸でも世界の注目を集めている。
どうやら我々日本人自身気が付かないのだが、ただの生活習慣一つとってみても海外の人の目には「日本は世界一ユニークな人たちの住む国」と映るらしいのだ。

ここに一冊の漫画本がある。漫画本といっても母の介護を描いたノンフィクション。だが認知症の母のファンタジックな言動と、介護する息子の目線で見る父母の人生のノスタルジーに満ちた傑作です。(この外来語に満ちたカタカナ文化も日本人の特徴です)

『ペコロスの 母に会いに行く』

戦後、昭和25年生まれの岡野雄一さん、 (通称・ペコロス)の作品。
 長崎の三菱造船所に勤める父(さとる・故人)のもとに嫁いだ母(みつえ)さんが、認知症を患い入所しているグループホームへ尋ねて行く息子・ ゆういち(ペコロス)と認知症の母・みつえさんの触れ合いを描く、哀しみをのり超えた優しさとユーモアに満ちた変則4コマ漫画

驚いてしまいます。日本人以外、世界中のどこにこのような記録を残すことも、このような形で記憶を残残そうと考える人間がいることも考えられません。

1ペコロス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペコロス2 前のページからの続きです。


みつえさんだけに見える父・さとる。

 

みつえさんには過去も現在もそして彼岸さえ

楽しい思い出になっています。

 

 

 

 

 

 彼岸に暮らすみつえさんは息子の世界が彼岸になっているようです。
彼岸にいても母は母です

 

 この本位は基本4コマ2列の8コマ漫画がたくさんとペコロスさんのエッセー(これがまたうまい)で構成されてます。

私も人工呼吸器の父と、認知症で寝たきりだが不思議と御飯だけは食べる母を抱える身。ペコロスさんの漫画を見ていると、我父母にもこのような安らぎの時が来ていることを祈りたいような気持になります。ペコロス目線で父母のことを見れるようになろう。

 

それにしても、こんな記録を残そうと考えるのは世界広しといえど日本人だけでしょう。
世界最古の女流小説『源氏物語』に始まり、日本人は物語を創造したり生活記録を残すことが大好きだったようです。
江戸時代の武士が毎日の献立を記録するに至っては笑ってしまいますが、貴重な文献として感謝しなければならないのでしょうね。


日本の国は、残された文献の信頼性が高く、そこに記された歴史は限りなく真実に近いものなのでしょうね。(チックと中韓にイヤミ)

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