「議論できる環境にない」集団的自衛権?

「議論自体ができる環境にない」とはどう言う意味だろう?
7月27日の愛媛新聞の社説は『集団的自衛権』は「議論自体ができる環境にない」というのだが、意味がよくわからない。

「国民が参加して議論できる環境を整えるのが先だ」という文字はあるのだが、その先の「整えるべき環境」に何ら具体的なビジョンも条件もない。『環境』が見えない
これまでの現状と今後の杞憂を羅列しているだけで、言葉数は多いが、社説のタイトル「議論自体ができる環境」はどこにも言及されていない。

私の拙い読解力で、かろうじてこの社説の論者の言わんとする『(議論できない)環境』に該当するのかなと思えるのは、「自民党が安定多数を得たこと」くらいしか見当たらない。
だが「安定多数を得たから議論する環境にない」とは民主主義の原則を無視した暴論でしかないと思う。

もう少しわかりやすく<社説>を書いてくれないかなあ。

それとも、正直に 「専守防衛の我が国は戦争ができない。戦争のできない平和憲法があるから平和が維持できる。」、「日本は世界に先駆けて戦争放棄した。戦争に巻き込まれる恐れのある『集団的自衛権』は『核兵器』と同じく議論すら許さない。」 とこれまでのように堂々と書いてくれないかなあ。

もともと、『環境』もへったくれもないのである。
「日米安保で米国が日本防衛義務を負う」、「米軍基地は国外へ」、「領土主張は棚上げか放棄」、「歴史認識を受け入れ謝罪する」、「近隣諸国の嫌がることはしない」、「戦いに負けた犬のように白い腹を見せて恭順の意思を示せば相手は優しくしてくれる」 これで平和が守れると信じている人たちを代弁する新聞社説ということなのでしょう。

日本がこれまで平和で来れたのは圧倒的武力を持つ超大国アメリカの『核の傘』に入っていたからです。共産主義大国ソビエトが西側諸国の豊かさに圧倒されて『内部崩壊』したからです。
『たまたま』幸運な70年間であったというだけでこの幸運が続く保証はどこにもありません。

もう一点日本が大東亜戦争、第二次世界大戦に巻き揉まれたのは真の友邦・同盟国がいなかったからです。
日英同盟をアメリカの策略で破綻させられたからです。
中国・韓国は今、共同して日米同盟を破壊し日本を孤立させようとしています。
あらゆる意味で 「『集団的自衛権』を議論しなければならない環境にある」 というのが普通の見方でしょう。

世界中どこでも、まともな研究機関なら 「中国韓国の主張にはなんら根拠がなく、日本の主張は歴史的公文書に裏打ちされたものである」 ということが明らかになりつつある。

日本の新聞社は従来の主張に自信がなくなり、かと言って手のひらを返すように正反対の主張もできず、それでも新聞社らしい社説も書かなければならず、随分と苦労されているようですね。

コメント

コメント(3)

  1. 従順な妻

    ほんと!たった1度だけの敗戦で、67年経った今でもこれ程までにいびつになってしまった国民は世界中で日本だけでしょうね!!

    ろくに戦いもしない国々に戦勝国よわばりされて「お前らにやられたんやない!アメリカに負けただけや!!」と声を大にして言わなければなりません。

    「他国の領空や領海を侵犯したら撃墜や撃沈されても、他人の敷地に侵入したら鉄砲ぶっぱなされても文句は言えない」と国際法で決めて欲しいですわ。

    返信
  2. KEI

    日本のマスコミは、左翼思想で真っ赤に染まった論者が、先を争って軍国批判の延長として「歴史捏造・自虐史観」を積み上げてきました。
    この人たちの手は日本人の心を切り裂いて流れる血で染まっています。

    一刻も早く彼らが一線を引いて客観的に歴史を見つめ直すことを願います。

    返信
  3. 維新伝心

    愛媛新聞の社説なんて、どうせ朝日新聞か共同通信の記事の焼き直しでしょ?
    書いた人この社説で言ってること一つ一つ討論できるの?田島さんクラス?
    「日本だけに戦争できないシステム」を求めるけど外国に求めないんだよね。

    オスプレイが愛媛の上を飛んだ飛んだと騒ぐ新聞なんて沖縄の新聞と同レベル。

    記事はダメだし広告ばかりで読むとこなんて全然ない。

    返信

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