それをお金で買いますか?

ハーバード大学の講義で有名になり、ベストセラー「これからの『正義』の話をしよう」で有名なマイケル・サンデル氏の著書「それをお金で買いますか?」に列挙される「え!こんなものまで売ってるの?という数々。

≪ダメだろ?と思ってしまうもの≫

「死の病に瀕した人の保険」:加入者が死亡したら受け取る保険金目当てに割安で買取死ぬまでの保険金支払いを肩代わりする。万が一奇跡的に長生きしたら損をする可能性もある。

「黒サイを撃つ権利」:絶滅危惧種である黒サイを銃で撃つ権利。

「刑務所で快適に暮らす」:刑務所で特別待遇のいい部屋に入れる権利。

≪世の中金次第か!と思ってしまうもの≫

「人気アトラクションに待たずに乗れる」:割増金を払えば、長蛇の列を尻目に優先的に乗れる。

「高速道路での優先権」:割増料金を払えば、ラッシュ時に早い車線に入って走行することができる。

「優先的に医療を受けられる」:料金を払えば優先的に診察・治療を受けられる。

≪売買というわけではないがお金でインセンティブを与えるもの≫

「不妊手術で3000ドル」:社会に適応できない子供が出来る可能性の高い「薬物中毒の女性」が不妊治療を受ければ3000ドルもらえる。

「好成績報奨金」:学生がよい成績を上げると報奨金をもらえる。

「保育所に遅く迎えに行く」:親が子供を迎えに来るのが遅いので遅れたら罰金を取る。(お金を払って遅く行く親が増えました)

「禁煙報奨金」:会社員が禁煙に成功したら報奨金を出す。(もう普通です)

≪知らない間に当たり前になってるもの≫

「公共施設の命名権」:中には街の名前そのものを売りに出した市がありました。

「温暖化ガス排出権」:変な売買ですが政治家の皆さんは理解できるらしい。

「臓器移植」:死者や身内からの臓器移植は金銭が絡まないから普及しつつありますが、移植できる臓器の絶対数が少ないので、裏では売買が秘密裏に行われている。

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まだまだあるんでしょうね。
「市場主義の行き過ぎ」を警告しているようですが、果たして合理的な解決策はあるのでしょうか?
そもそも解決するべきものでしょうか?

面白いのは、「黒サイを撃つ権利」はビジネスになったとたん、業者が「黒サイを養殖」をし始めたせいで、絶滅危惧種の黒サイが増えたそうです。

≪気づかないうちに当たり前になってるもの≫
合法なところでは「生命保険」が走りのような気がします。
違法なところでは麻薬の売買、売春、賄賂・贈収賄等など。
これらが合法になる日がいつか来るのかな?

 

 

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