出た!ノーベル賞選考委員に中国ワイロ

≪BY 老師≫

本命視されていた村上春樹氏を抑えて、中国の莫言氏が今年のノーべル文学賞を受賞したのはつい先日。
しかし、世界中で翻訳され評価の高い村上春樹氏と比べ無名に近い中国人作家が中国初のノーベル文学賞受賞に、なんとなく違和感を持った人も多いのではないだろうか。
そこに当の中国・香港の新聞に「中国当局はスウェーデン人のノーベル文学賞選考委員にワイロを送っていた」という報道。

「ああ、やはりそうだったのか!」

【共同通信 2012.10.23】
23日付の香港各紙は、ノーベル文学賞の選考委員の一人が、中国山東省の当局者から半年前にワイロとして書画や古書が送られてきたと述べたと報じた。
山東省は今年の同賞受賞が決まった莫言氏の出身地。この選考委員が全て返送したところ、当局者は別の委員に送ったという。

選考委員であるスウェーデンの中国研究家、ゴラン・マルムクイスト氏が上海市での記者会見で述べた内容として、中国紙を引用して報じた。

同氏は毎月、作家らから手紙などが届き「賞金はあなたにあげるから、名誉は私がもらいたい」と言ってくる者もいると指摘。「このような人々は真の作家ではない」と批判した。

同氏は、賞と政治は関係なく「文学としての質が唯一の(選考)基準だ」と強調。共産党指導下の中国作家協会で副主席を務める莫言氏の受賞を批判する声に反論、作品を高く評価した。
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つまり、中国紙は「この選考委員は『莫言氏は政治と関係なく作品で選ばれた』と擁護している」ということを主張したかったのだろうけど、図らずも「中国からノーベル選考委員にワイロが贈られていること」も明らかにしてしまったという次第。

まあノーベル賞の中でも「平和賞」と「文学賞」は選考基準が曖昧で、特に平和賞はユーロやオバマ氏など『政治的配慮』が大きく働いているとしか思えないのだが、文学賞も選考委員の個人的資質に左右されそうな分野である。

文学賞を選ぶ「スェーデン・アカデミー」は、このゴラン・マルムクイスト氏の告発を受け、中国からワイロを受け取った選考委員について調査するべきです。
日本政府も村上春樹氏の名誉の為に「スェーデン・アカデミー」に調査を要請するべきでしょう。
(私は村上春樹氏の作品はあまり好きではありませんが、こんな不正はいやです)

ほっといたら、中国だけでなく次は韓国も歴史認識だけでなくノーベル賞にワイロを使い始める。
そうなったら「ノーベル賞」の権威は台無しになります。
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【中国のノーベル賞受賞者は平和賞を劉 暁波氏(りゅう ぎょうは、リュウ・シャオボー)が受賞していますが、未だに投獄中。中国政府は認めていないということです。
もう一人高行健(ガオ・シンジェン)は中国出身で2000年に文学賞を受賞していますが、フランスに亡命中です】

コメント

コメント(2)

  1. 良妻の鏡

    オリンピックでもそんなことがありましたが、ノーベル賞でもワイロがちらつくようでは、権威も落ちてしまいますネ~(;_;)

    ワイロまでは払えませんが「ノーベル凡人の中の凡人賞」でも新設して頂いて「賞金はあなたにあげるから、名誉は私の亭主に下さい」と言ってみましょうか?(^O^)

    返信
  2. 老師

    平凡じゃあだめでしょう?

    お馬鹿ぶりを競う「イグノーベル賞」ならありますので、

    あなたが「イグノーベル賞」を目指してください。

    返信

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