因業オヤジの不動産屋

《浜っ子》

特殊車両を持っていたので、友人に頼まれて腰を痛め動けない彼の奥さんを病院に連れて行こうとした時の話。
車のすれ違えない狭い道で、奥さんを車に乗せるまで少しの間ハス向かいの家の駐車場があいていたので、車を半分ほど乗り上げて止め迎えに行こうとした時後ろから「こら!人の家に止めるな」と60代くらいの男性。訳を話しても知ったこっちゃないという風に「どけろ」一点張り。

しかたなく狭い道に止め何とか病院に連れて行きはしたものの、あの男の因業オヤジ振りには後味の悪いおもいをした。

聞くと不動産屋を営んでいる男性で、その不動産屋の店舗の隣でレストランを営業していた友人も、我が物顔に店舗周辺を自分の物のように振る舞い「自転車を止めるな、物を置くな」 。その近所に住む別の友人も似たようなことでトラブルになり「あれは人間がボロやなあ」。店舗を借りようとした居酒屋の女将も「あそこの不動産屋は私らのような水商売は人間扱いせんよ」と、まことに評判の悪い人物。

そんな不動産屋が、なぜjか高齢化で売り家や空き地の増えた街中の物件の殆どに、べたべたと看板を立てや張り紙をしている。

何であんな不動産屋に頼むのか不思議でしょうがない。
「絶対あの不動産屋だけは使わないぞ」と思ってたら、気がつけばウチの隣の空き地にそのN不動産屋が駐車場管理者として看板を立てている。

どうかこの駐車場を借りる人がいませんように!

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