1999 アメリカンロッキー(1)

by ハッチョ

アメリカンロッキーへ

今回はアメリカ、ロッキー山脈を目指すことになった。
例によって関西国際空港に集合して一年の旧交を叙す。

今回の旅行にはメンバー最年少組の私の同級生が2名初参加である。
トシハル君とマーちゃん。トシハル君は公務員。マーちゃんは日航の職員で何と教育係をやっているという。「えー。マーちゃんが!?」お互い変るものである。
(2011年現在、残念ながら日航があの有様で、3年ほど前に早期退職し今は田舎に住んでいる。年金は3割カットされるがそれでも早く辞めてよかったね。)

10月30日18時発。関空からまずダラスまで12時間余り、そしてダラスからデンバーへ2時間弱の待ち時間の後約1時間。ダラスもデンバーも世界有数の大空港。世界で2番目と3番目ぐらいの大きさがあるらしい。
空港の中を輸送用の電気自動車が走り回っている。出鱈目な広さだが、空から見ればアメリカは何もない荒野のような国だから感覚が違う。

ダラスにつくとトシハル君が少し疲れた顔をしている。「眠れんかったん」
聞けば最後列でシートがリクライニングしない席に12時間、直立(?)不動の姿勢で座り続けて居たと言う。「ン、まさか・・・・」
「・・ひょっとして飛行機は・・」 「うん、初めてなんよ」

ひなんクラブの旅行で、よりによって最長フライト時間を記録した今回の便で、寝ずの直角座席。そりゃ拷問のようなもんだ。「空いてる席に行って横になったらよかったのに」といっても今更遅い。我々も不親切なものだ。みんな寝てたんだから。

ダラスの空港ではもう一つの悲しい出来事が。
手荷物を取りに行くとトッチャンのボストンバックから妙にいい匂いがする。あーこの甘い魅惑の香りは、猫にマタタビ、トッチャンにスコッチ。

のん兵衛を代表してわざわざ日本から大事に持ってきた2本の”ジョニ黒”のうち一本が割れていた。悲しそうなのはトッチャンだけではない。
女性陣を代表する”のん兵衛”マーチャン”も悲しそうな顔をしている。

私の同級生のマーちゃんと、酒が消えて悲しんでいる”マーチャン”は別人で”マーチャン”は小柄だが大先輩。マーちゃんは大柄だが後輩。
これからマーちゃんを”大きなマーちゃんと呼ぶことにする。(先輩マーチャンは”のん兵衛のマーチャンと呼ぼうか。いつも元気で大声でこの旅行を盛り上げてくれる女性陣のキャプテン格である)

ダラスで借りたレンタカーに乗って、現地時間夜9時過ぎにコロラド・スプリングスのホテルに到着。
空港からホテルまで、ニーノの運転とトッチャンのナビで散々迷った後やっとホテルに着いた。いや見知らぬアメリカのだだっ広い街で地図とにらめっこしながら迷いながらもホテルに着くニーノとトッチャンは大したものである。我々は何もできないから車の中で無責任におしゃべりをしていた。
アメリカンロッキーの東側。
とうとうアメリカ大陸のど真ん中に来てしまった。今日からここで三連泊である。

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