ｂｙ ＫＯＵ
今までガンの種類ごとに検査が必要で受診者の負担が大きかったが、一回５ｍｌの採血で「胃癌・肺癌・大腸癌・前立腺癌・乳癌」のリスク判定ができる検査方法が実用化されたそうです。料金は１８９００円。
三井記念病院（東京）の山門実綜合健診センター所長は「今までにない画期的な検査方法。放射線被ばくのような受診者のリスクが無く利用者には大きなメリットがある」と語る。
この検査は「アミノインデックス癌リスククリーニング（ＡＩＣＳ）」と呼ばれるもの。味の素が独自開発した技術を応用したもの。
血液中に含まれる約２０種類のアミノ酸の濃度を解析し、そのバランスの変化によってガンの可能性を判定するというもの。
開発した味の素の吉本良太・アミノインデックス部長は
「体を構成するたんぱく質は約２０種類のアミノ酸で構成されており、健康な人の場合血中アミノ酸濃度はほぼ一定に保たれている。臓器に異常が起こるとその影響で比率が微妙に変化するが、変化パターンはそれぞれの臓器の病気によって特徴がある。当社では５種類のガン患者２０００人の臨床データを調べ、リスク判定に繋がる計算式を確定し”ＡＩＣＳ値”を判定できるようになった」と語る。
ＡＩＣＳの大きな特徴は早期癌に対する感度の高さにある。
吉本氏によると「ガンの早期状態でもアミノ酸のバランスは崩れるようだ。ある程度進行しないと変化が見られない腫瘍マーカーと違う。またガンの組織型にも左右されない。」
今後婦人科ガンや早期発見が難しかったすい臓がん、そのうえガン以外の病気にも対応できる可能性が期待されている。
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