中部電力は停止要望を拒否すべき

by KEI

 どうやら「浜岡原発の運行停止要望」は菅総理の独断で発表されたようですね。要望を受けた中部電力は困り果てているようで、会社として結論を出せず先送りしたようですが当然です。

 この要望を中部電力が受け入れた場合、電力供給、製造業の維持、雇用問題、、そして国の原子力政策そのものに決定的なダメージを与える恐れがあります。

 菅総理の要望は社会の不安心理を利用した独善的な決断(?)です。世論受けする”非現実的バラマキ政策”を掲げたのと似かよった心理です。自意識過剰な人気取り政策です。非難を恐れるあまり、次々と民間に規制を押しつけることで責任逃れを図るのと同じ逃げの手法です。

 責任を取るのは政治家の仕事です。その為に権力を託されているのです。責任を取れない政治家に一国の総理大臣は務まりません。 同じことがマスコミにも言えます。今回の菅総理の人気獲り発言を勇気を持って反対するべきです。国民の不安心理を利用した”下の下”政策を、責任を持って正鵠を得た論評をするべきです。いまマスコミの報道姿勢も世論の非難を恐れています。

 中部電力は地震・津波に対する防災計画を示し、可能な限り短期間の実施計画を策定することです。そしてそれ以外目もふれず(今回の要望は突っぱねていいです)その対策工事に全力を挙げてください。マスコミもそれを支持するべきです。愚かな宰相の言葉にこれ以上振り回されてはならないと思います。

 今の日本は状況が複雑に入り組んでいて、いずれにしろ犠牲を強いられる部分が生じます。政権担当者は熟慮を重ねたうえで政策の優先順位をつけ英断してください。その英断に対して国民は責任を追及するより必ず賞賛を与えるでしょう。

コメント

コメント(3)

  1. 伊方町のヤンママ

    菅総理はともかくとして、もし伊方原発に大津波が来る可能性がこの40年で50%の確立と公表されたとしたら、防波壁の設置工事などの津波対策が完了する2~3年の間は運転停止を切望します。

    そのうえで、防波壁の設置工事が1日も早く完了して運転の再開が出来ることを大歓迎したいと思います。

    人の命は地球より重いのです。他人事では無いと思っています。

    KEIさんのお考えは、浜岡原発の周辺にお住まいの方には決して受け入れられるものでは無いと思います。

    御前崎の辺りは地震だけでも怖いのに、津波と放射能漏れの3重の恐怖にさらされているのですョ!。

    返信
    • KEI

      コメント有り難うございます。一度だけ返信させていただきます。

       今日、中部電力が菅総理の要請を受け入れて浜岡原発の全面停止を受け入れたという発表がありました。

       そのニュースを聞いた地元の人々の反応も放送されていましたが、「仕方がない」「それで良い」と言う意見と共に、「仕事がなくなる」「商品が売れなくなる」「貸家が経営できなくなる」という先行きの不安を訴える方が大勢います。
       産業界も一応平静を装っていますが、「電力供給だけはしっかり担保してもらわなくてはいけない」という意見です。

       私が反対するのは、菅総理の発言がそういったことを熟慮せず、全く唐突に浜岡原発にだけ停止を要望することがパフォーマンスにしか見えないからなのです。さらに「浜岡原発はそのままでいい」と言っているわけでもありません。最優先で万全の地震・津波対策を施すべきであると思っています。

       文面からお察しするところ伊方町にお住まいのようですが、揚げ足を取るつもりはありませんが、伊方原発の即時停止も希望されますか?

       人の命はかけがえのないものだとは思いますが、「人の命は地球より重い」という言葉は好きでありません。
       あまり好い例ではないかもしれませんが「100人の乗った舟が沈みかけて10人犠牲になれば残り全員が助かる状況」になればどうすればいいのでしょうか?
      「人の命は地球より重い」、言葉としては美しいのですが、この言葉からは何の有効な結論も出ません。いや結論があるとすれば「全員が共に死ぬ」ということです。

       政治と言うのは先ほどの「100人の乗った舟が沈みかけて10人犠牲になれば残り全員が助かる状況」で、現実問題としてどうすれば犠牲者を少なく出来るかを考える事です。そして決断する事だと思います。

       世界各国が地球温暖化を人類の存亡に関わる大問題として捉え、二酸化炭素の排出削減目標を設定してきました。日本もそのために原子力発電推進を基本政策としてきました。
      その政策を転換するなら、新たな二酸化炭素削減策、そして化石燃料の確保、安定的かつ環境負荷のない電源確保と言った問題を解決しなければなりません。

       4月上旬、菅総理の肝いりで復興構想会議が設置されました。6月中には復興構想を提案するようになっているはずです。なぜ菅総理は浜岡原発停止を復興構想会議に諮らないのでしょう。そこで「国のエネルギー政策を根本的に見直し、全体構想の中で、代替電力・雇用の確保等とあわせて危険性の高い浜岡原発に停止は可能であるから停止を要請する」といえばよかったのです。

       近々浜岡原発は停止します。夏場ピーク時に関東・中部地方で壊滅的な大停電が起こらないことを祈ります。
      (私はより安全な原子力発電推進派です。そして伊方原発の10キロ圏内の住人です)

      返信
  2. 伊方町のヤンママ

    私も「伊方原発の即時停止も希望されますか?」に一度だけ返信致します。
    「我々は原発の恩恵を受けていますし、今の現状では即時停止は希望しません。

    福島原発の事故をまのあたりにして、もし今後30年間に伊方で地震の起きる確率を87%と予想されれば、必ず即時停止を希望致します。

    ニュースを見ての主義主張を止めろとは言いませんし、当然言論は自由で何事にも賛否両論があります。

    以前から【愛のうわさ話】の投稿を楽しみに読ませて頂いていますが、政治に限らず第三者としての攻撃的な批判は、時に読む人を不愉快にすることもあります。

    楽しみに読んでいるブログやつぶやきなので、今後とも面白く内容のある投稿が、品格を落とすことなく続くことを願ってやみません。

    返信

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