日本のイルカ漁の盗撮ドキュメンタリーがアカデミー賞に

by マミコミ
(201年5月:ちょっと古い話ですが以前のサイトに書いたコラムです)

和歌山県太地町のイルカ漁を盗撮したドキュメンタリー映画がアカデミー賞受賞。
「かわいいイルカを殺して食べる野蛮な日本人」ですか。

 

アカデミー賞を選ぶ委員たちはもう少し他国や民族に対し敬意を払うべきではないでしょうか。
アフリカの黒人、南米の先住民族、アメリカインディアンやアボリジニーのたどった歴史は悲惨なものだった。白人が白人以外の民族の人間性をどれほど踏みにじって来たことか、人間に等しく抱くべき敬意を忘れた歴史を忘れてはならない。

 

日本人が西洋に伍して世界で目覚ましい活躍をしたことが、未だ途上ではあるが非白人への故なき差別を改めさせる一助となっていることは間違いない。
十九世紀末、西洋人が初めて出会った”自分たちより優れた社会を作り上げているかもしれない有色人種の存在”は彼らにとって大いなる驚きであったことは、実際に日本を訪れた彼ら自身の見聞録によくあらわれている。そしてその驚きは現実のものとなった。
そして今や日本のみならずその周辺アジア諸国が世界経済を席巻しそうな勢いであり、非白人の世紀が来ようとしているように見える。

 

それにも関わらず今回の問題のみにとどまらず、ならず者の反捕鯨運動への支持、トヨタ車リコール問題、金融システムの押しつけ等一々数え上げればきりがない。やはりそこに白人優位主義という潜在的人種差別意識は根強くあるのだろう。

 

しかし、これまで唯一の有色人種の大国・日本のみを敵視してきた無意識の人種差別主義は、これから経済的に台頭する多くの有色人種国家と対峙するという面倒な問題に向き合わなくてはならなくなるだろう。
犬を食用にする国、牛を神とあがめる国、ブタを不浄な生き物とする国。日本人と違って、多くは非難されるとエキセントリックに反応する国々が新たな相手だ。
その時に西洋白人国家と新興国との間にどれほどの心理的かつ物理的摩擦が生じることだろう。これまで考えられなかったような種類のテロ・紛争・戦争が起こるかもしれない。

 

日本人は昔からクジラ・イルカを食用としてきた。その食文化を今に受け継いでいるだけである。
それを否定されるいわれはない。「海洋性哺乳類は知能が高い」「かわいい」「「食用にするのは野蛮」という反捕鯨主義者の精神は傲慢のみならず幼児的である。牛や豚を食用としている彼らがなぜジレンマを感じないのか不思議に思う。
絶滅危惧種という観点からの抗議には謙虚に耳を傾けよう。それはまた別の問題であるから。
但 しその場合には今の感情的な反対運動が提示する恣意的なデータではなく、客観的で正確なデータに基づく議論が前提にならなければならない。理不尽な非難を 受ける日本人の側から彼らの行動を見れば、神から「地に満てよ」と自然と人間という対立軸で現代世界を築いてきた西洋社会の人々が”海洋性哺乳類を食用に する”日本人を非難出来る根拠は何もないはずです。

 

コメント(1)

  1. admin

    投稿者 猟師&漁師 日時 2010年05月12日
    狩猟や漁は人類が誕生して以来の生きるため種を残すための重要な営みなのです。
    魚やイルカ・狩猟獣には隠れたり逃げるチャンスがあって、ある意味でフェアーなのです。

    今年生まれた可愛い子牛を2年後に殺して食べる方が、よっぽど野蛮的行為と思うのですが、先住民にだけは特例でアザラシやその他の保護動物の狩猟を認めたり、ミクロネシアの人々にはウミガメの漁を認める国の人たちのヒステリックな道徳観は理解しがたいですネ。
    投稿者 管理者 日時 2010年05月12日
    コメントありがとうございます。
    希少種を絶滅させてはならないと思いますが、増えすぎた野生動物は駆除しなければ人間の生活が脅かされます。匙加減は難しいですが、イノシシなんかその典型でしょうか。

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