大江健三郎の狂気

《BY KEI》

大江健三郎らが領土問題でまた反日行動。

ノーべル賞作家の大江健三郎氏や元長崎市長の本島等氏、月刊誌「世界」の編集長を務めた岡本厚氏など、反日的な主張で知られる左派や進歩派の知識人、文化人らが「『領土問題』の悪循環を止めよう」と題し9月28日、東京で発表した。

【尖閣諸島も竹島も過去の日本による侵略の歴史が背景にあるとして中韓の立場に理解を示している。領土紛争に伴う民族主義感情への批判や否定も主に日本に向けられていて、結果的に中国や韓国の反日民族主義を容認するものになっている。】

という事だそうですが、この発言は中国・韓国民を大いに勇気づけ、日本国民を大いに傷つけています。

大江健三郎の「沖縄ノート」には、本文中10回も「日本人とは何か。このような日本人でないところの日本人へと自分を変えることはできないか?」と繰り返します。
一見、日本人として真摯に自省を試みているようにも見えますが、その実、客観的な視点は失われています。
つまり、彼の言葉は「日本人は悪であった」ということを無条件の前提として話が進められているのです。

戦後の左翼運動が吹き荒れていた時期とはいえ、今現在、もう一度この前提条件に対する考察をするべきだと思うのですが、「日本人でないところの日本人へと自分を変える」などと、左翼出版社と共に「内省的知識人としての正義を振りかざし」多くの著作を残した張本人としては、自覚しているかどうかは別として、今更後には引けないのでしょうか。

私など凡人ですから、ほんの10年前まで「日本は戦争で中国・韓国に迷惑をかけた」という教育を信じていました。つまり大江健三郎氏などの知識人の言う事を漠然と受け入れていたのです。
「日本人として辛いが仕方がない」口には出さないが「反省すべきなのだろう」と忸怩たる思いと共に感じていました。

ところが2005年、中国の反日デモ隊が上海日本総領事館を襲撃した事に抗議した日本に対し、中国の李肇星外相は謝罪を拒否、のみならず「中国は日本に申し訳ないことは何もしていない」と強弁しました。これには心底驚きました

総領事館は大使館と同様、中国内にあろうと「日本国」として扱われる一種の治外法権。こんなことは世界の常識です。
そんなことは百も承知の外交官ならば、当然のごとく「中国として誠に申し訳ない」と謝罪すると思っていたらこの猛々しさ。

この時私の中国人観は一変しました。

「中国人は政府高官であってもこんなウソを平気でつくのか?」
「彼らには日本人なら誰でも持っている常識が通じないのか?」
「彼らの言葉は真実を語るものではなく、自分の立場を主張するだけのものか」
「今まで彼らの言い分を信じていたのは間違いだったのかもしれない」

それから色々な資料を読み直してみました。

「彼らは嘘をついているかもしれない」ただそれだけの視点を持っただけで、これまでの資料が全く別物に見えてきました。
「目からうろこが落ちる」とはこのことです。彼らの主張はことごとく何の根拠もないものでした。

その主張は「被害者である我々の言い分を受け入れよ。受け入れないのは日本人が反省していない証拠である」ただこれだけのことを繰り返し大声で言っているだけです。
日本の新聞社の論説もその中国の姿勢を唯々諾々と受け入れたものにすぎませんでした。そして証拠としてあげる写真は、ことごとく「関係のない写真に偽りの説明をつけた」稚拙なものでした。

大江氏の 「沖縄ノート」は名誉棄損罪で訴えられ最高裁で「高裁判決支持・上告棄却」で一応決着したのですが、最高裁は、「当時の状況で大江健三郎がそのように信じたとしても仕方がない状況であった」という「真実相当性」なる言葉を持ち出してこのノーベル賞文学者を救済したとしか思えません。
しかし「真実相当性」という言葉を持ち出すならば、最高裁は大江健三郎に「現在では間違っていると思われる。その記述を修正し謝罪しなさい」と指摘するべきだったでしょう。

この判決で大江健三郎氏と岩波書店は「勝訴」と喜んで記者会見を開きましたが、「真実相当性」などと言われて喜ぶ彼の知性は、中国外相の発言と共に人の道を外れた狂気のようにしか思えません。

「あなたの記述は事実かどうか疑わしい。だが当時『そのように思いこんでいたとしても無理はない状況にあった』から罪は問わない。許してあげよう。」そう言われて喜ぶノンフィクションライターがどこにいようか。(「沖縄ノート」を自らフィクションと認めるなら別だが。)

9月28日の「尖閣諸島も竹島も過去の日本による侵略の歴史が背景にある」と主張する大江氏等の見解は、中国や韓国が日本を貶めるために持ち出す論法と同じでこれ又フィクション・作り話でしかない。

尖閣諸島は1895年、どこの国も領有していないことを確認して国際法に基づいて日本領としたものです。
竹島は古来日本領である。江戸時代韓国の鬱陵島を竹島と呼んでいたため文書が混乱しているが、韓国が現在の竹島を自国領としている資料は全く存在しない。

また、「侵略の歴史」というが、江戸末期から昭和にかけて、世界は侵略と戦争の世紀でした。
核兵器という大量破壊兵器が誕生して初めて、「戦争は愚かで侵略は悪だ」という認識が定着したのであり、後の世の我々が「戦争・侵略は悪である」というのはたやすいことですが、当時戦争は一種の外交手段であったという事実こそ『真実正当性』です。当時は戦争は外交手段であり、列強はアジア侵略に血道を上げていた時代、誰もそれを「悪」とは捉えていなかった時代です。侵略に対抗するために侵略する。侵略を防ぐことが戦争に発展した。それは国家間における歴史の必然であったと思うのです。

日本の知識人と言われる人々の一部が、過去の日本の侵略を非難するだけで、現在においてなお「時代錯誤の侵略を繰り返す中国」の非道を非難しないのか理解に苦しみます。
「このような日本人でないところの日本人」とは、後世の常識で「日本を侵略国家」と決め付け、反日行動の根拠とする「反日知識人」の事だとしたら、それはすでに「日本人」ではなく、彼のきわめて解りにくい文章をもってしても、論理的に矛盾しています。

大江氏に問いたい。
チベットは中国領ですか? 西沙諸島・南沙諸島は中国領ですか。 中国の日本企業を狙い撃ちする暴動デモは日本のせいですか? 「レイプオブザ南京」は事実に基づいて書かれた書物ですか? 南京虐殺・従軍慰安婦の事実を証明する証拠はどこにあるのですか? 沖縄戦で日本軍は住民に自決を強いたという証拠はどこにあるのですか? アメリカの原爆投下は正当な戦争行為ですか?
あなたは『日本人ではないところの日本人に変わること』はできましたか?
私はあなたを日本人として認めません。あなたは『日本人でないところの、日本人の心を失った狂気の人』になったのではありませんか?

コメント(2)

  1. みかん娘

    大江氏に問いたい。

    「あなたは本当に日本人ですか?」

    返信
    • KEI

      本人回答(予想)

      出来そこないの「あなた達のような日本人」でないところの日本人へと自分を変えることが出来、堂々と日本を非難する我々だけが「立派な日本人です」
      私は、日本という国は、この地上から消えるべき侵略国家だと確信しています。(大江健三郎・・カナ?)

      返信

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